盆栽を長く持ち込むためには、
適切な時期に植え替えを行うことが大切です。
植え替えのタイミングを逃してしまうと、
盆栽の生育に悪影響を及ぼす可能性も。
「植え替えって必要なの?」
「いつ頃すればいいの?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ
盆栽の植え替えが必要かどうかを判断する
3つのポイントをご紹介します。
1. 根詰まりをチェック!
鉢の中が根でいっぱいになり、
窮屈な状態になっていることを「根詰まり」と言います。

ぐるぐるぐる 鉢から抜いたら
鉢底にそってなが〜く根が伸びていました
根詰まりが起こると、
- 水はけが悪くなり、根腐れの原因になる
- 水や栄養を十分に吸収できなくなり、生育不良になる
などの問題が発生します。
ちなみに根腐れは鉢の土がドブのような臭いを
放つと言われています。
とっても嫌ですね。。
根詰まりのサインとしては、以下の点が挙げられます。
- 鉢底から根が出ている
- 水やりをしても、水が鉢底から流れにくい
- 土の表面が乾きにくい
- 盆栽の生育が遅くなる
2. 用土の劣化を見極める!
盆栽の用土は、時間とともに劣化していきます。
例えば園芸用土として代表的な赤玉土では、
団粒構造(土が粒状になった状態)が長年の水やりなどが
原因でもろくなりくずれ、粉々になっていきます。
そうすると、
- 水はけが悪くなって滞留し、根腐れの原因になる
- 通気性が悪くなり、根の呼吸を妨げる
- 根が機能しないと地上部も不健康、生育不良になる
などの問題が発生します。
用土の劣化のサインとしては、以下の点が挙げられます。
- 用土が固く締まっている
- 表面にゼニ苔など悪い苔が生えている
- 水をあげても、土に染み込みにくい
松の根に白いカビ!?

びっくりですが、これはバクテリアによるもので特に問題ありません。
健康な証拠という話も。
3. 生育状態を観察!
水やりや肥料を適切に行っているにも関わらず、
盆栽の生育状態が悪い場合は、
根詰まりや用土の劣化が原因かもしれません。
生育不良のサインとしては、以下の点が挙げられます。
- 生育期に葉の色が悪くなる(落ち葉の季節でないのに黄色くなる、茶色くなるなど)
- 落葉期でもないのに葉が落ちる
- 新しい芽が出にくい
- 枝が枯れる
これらのサインに気づいたら、
植え替えを検討しましょう。
特に、根詰まりは盆栽にとって
深刻な問題です。
早めに対処「植え替え」をすることで、
盆栽を健康な状態に保つことができます。
植え替えの目安
- 松柏類: 2~3年に一度
- 雑木類: 1~2年に一度
ただし、上記はあくまでも目安です。
盆栽の種類や生育環境によって、
植え替えの頻度は異なります。
樹種名でインターネット検索し、
お持ちの樹に最適な頻度を調べてみてください!
まとめ
今回は、盆栽の植え替えが必要かどうかを
判断するポイントをご紹介しました。
根詰まり、用土の劣化、生育不良のサインを
見逃さず、適切な時期に植え替えを行い、
愛する盆栽をいつまでも元気に育てていきましょう!