四日市萬古焼:歴史と特徴
四日市萬古焼(よっかいちばんこやき)は、三重県四日市市や菰野町(こものちょう)で製造される陶器です。
その歴史は古く、江戸時代中期に沼波弄山(ぬなみろうざん)によって開窯されました。弄山が作品に「萬古」「萬古不易」という印鑑を押していたことが、萬古焼の名前の由来とされています。
その後、弄山没後の継承者の途絶、太平洋戦争の大空襲による工場や倉庫の焼失など苦難を乗り越えて萬古焼は復興し、1979年に「四日市萬古焼」は伝統的工芸品として指定されます。
現在100社を超える窯元と問屋があり、釉薬や粘土、型、素地など多くの専門業者が萬古焼を支えています。
萬古焼は国内屈指の生産高を誇り、全国シェア80%の萬古土鍋や、還元という方法で焼いた有名な紫泥急須などの食器、花器ほか日々の暮らしの中で使える実用的な製品から、工業製品の型、インテリアとして飾るための美術品まで、幅広いアイテムが愛好家の心をとらえています。
参考URL ばんこの里会館 「萬古焼について」
http://bankonosato.jp/wp/bankoyaki/